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2018年

テレビ朝日『題名のない音楽会』で演奏されたフランス国歌に私の日本語訳が使用されました(3月31日)

「ワールドカップの音楽会と銘打った特集で、私が和訳したフランス国歌『ラ・マルセイエーズ』が演奏されました。同・国歌の正式名称は、フランス革命時に兵士を鼓舞するために作られた『ライン軍のための軍歌』です。マルセイユから駆けつけた義勇軍がパリのチュイルリー宮を襲撃する際に歌ったことから『ラ・マルセイエーズ』と呼ばれるようになりました。流麗なメロディーとは裏腹に血生臭い歌詞が特徴。1992年に、仏アルベールヴィルで開催された冬季オリンピックの開会式では、幼い少女が残酷な歌詞を歌う演出が批判の的となり、好戦的な歌詞は改めるべきだといった議論が巻き起こりました。

IT Media ビジネスオンラインで社歌についてコメントしました(3月28日)

『若手には新鮮「社歌」はなぜ盛り上がっているのか』のタイトルが示す通りここ数年、注目を集めている社歌ですが、歴史的経緯から第4次ブームと表現させて頂いています。今回のブームの特徴は、これまでは社内でのみ用いられていた社歌が、対外的にも活用されるようになった点にあります。また、動画サイトの発展により、歌唱のみならず個性豊かな動画も加えた映像がアップされ、企業イメージや認知度の向上に寄与していることが挙げられます。社歌は、CMソングとは異なり、企業の理念や理想をストレートに取引先や顧客に伝える優れたコミュニケーション・ツールとして見直されています。

フジテレビ『THE NEWS α』に出演しました(3月21日)

トークゲストとして出演させて頂いた『ベンチャーソングフェス』(恵比寿リキッドルーム)の話題を中心に、第2回を迎え益々注目度が高まる中小企業向けビジネス情報メディア『HANJO HANJO』が主催する『中小企業 社歌コンテスト』など、社歌を取り巻くブームの背景についてお話致しました

広島県議会(2月定例会)の予算特別委員会において参考人として招聘して頂きました(3月6日)

同・予算特別委員会において「広島の戦後復興: 広島県の"正の遺産"の構築ならびに継承について」といった演題でお話をさせて頂きました。同県は、戦時における人類初の原子爆の投下により"負の遺産"を背負い、戦後一貫して世界平和に貢献して来られましたが、その一方で、焦土から奇跡の復興を成し遂げた世界的にも極めて貴重かつ貢献度の高い"正の遺産"について論じられることは、広島でさえこれまでほとんどありませんでした。これら"負の遺産"を真摯に継承しつつも、広島の経験をいかにして"正の遺産"へと転化し、新たなアイデンティティを構築し、世界に向けて発信して行くか。「ヒロシマ」ではない「広島」のさらなる活性化を踏まえた未来志向の提言をさせて頂きました。


2017年

拙著『平和の栖(すみか) 夢を喰らい広島を甦らせたつわものたち』(仮題)が、第15回『開高健ノンフィクション賞』にノミネートされました(7月15日)

原爆により焦土と化した広島市が辿った戦後復興の誇り高くも壮絶な道程をヒューマン・ストーリーとしてつぶさに描いた拙著『平和の栖(すみか) 夢を喰らい広島を甦らせたつわものたち』(仮題)が、未発表作品を対象とする第15回『開高健ノンフィクション賞』(主催 集英社、一ツ橋綜合財団)にノミネートされました(応募総数183編のうち4作品)。残念ながら僅差にて受賞は逸しましたが、本作の取材にご協力頂いた多数の広島市民ならびに貴重な史料をご提供頂いた関係者の皆様に、この場をお借りして心より感謝の意を表します。広島の"正の遺産"に着目し、従来の広島論に一石を投じる本作は、年内の刊行を目指し鋭意、取材・執筆を継続してまいります故、ご期待頂ければ幸いに存じます。

拙著『世界の名言大事典 英語でふれる77人のことば』が増刷(三刷)されました(6月30日)

執筆を生業にしていると、ことばの力、いわゆる言霊を感じることが屡々あります。偉人が発した名言の数々は、彼らがその壮絶な人生から勝ち得た叡智を凝縮させた「ことばのエッセンス」だとも云えるでしょう。ただ、偉人と讃えられる彼らも泣き、笑い、時には怒りながら読者の子供たちと同じような幼少期を過ごしています。生まれながらにして天才だったわけではありません。彼らの研ぎ澄まされたことばを子供たちが聞き知ることで、それぞれがそれぞれの生き甲斐を見い出し、豊かな人生に向かって一歩踏み出すきっかけともなればと願っています。


『日経産業新聞』に社歌に関するインタビューが掲載されました(6月28日)

社歌の誕生から現在の第4次ブームに至るまでの、社歌の歴史的変遷についてお話をさせて頂きました。社歌には、トップダウンで半強制的に歌わされる、といったイメージが未だ根強くありますが、そもそも社歌は福利厚生の一環として編み出されたものです。明治から昭和初期にかけて、日本経済を支えた紡績業。それらの工場で働く女性たちの労働環境を改善すべく工場歌が生まれ、これが社歌の原型となりました。社歌が最も盛んに作られた高度経済成長期においても、当時の「うたごえ運動」やコーラスの流行とも相まって、「皆で歌う」といった習慣は企業でも受け入れられてゆきます。カラオケが発明され、ウォークマンが大ヒットを記録したバブル経済期以降は、社歌も合唱形式から個々が口ずさめる「社員のうた」へと変容を遂げる。「歌は世につれ」ではありませんが、社歌の歴史からも、我が国の近代産業史を辿ることが出来ます。


ブラジル最大のテレビ局『TV GLOBO』に出演しました(6月22日)

同局の報道番組『Jornal da Globo』で、日本独自の企業文化である社歌についてお話致しました。「日本企業には、ネイマールのような絶対的なエースストライカーはいないが、組織力で世界と闘って来た。社歌はそのシンボルのひとつである」というわけです。社歌は近年、シンガポールやインドネシアといった特に東アジアの国々でも注目を集め始めています。民族や宗教、習俗の異なる人々が集う多民族国家では、企業においても共同体意識を持つことは容易ではありません。1980年代にマレーシアのマハティール首相が提唱した『ルック・イースト政策』と同じく、我が国の勤労倫理に学ぶといった風潮が生まれつつあるのかも知れません。


『読売新聞』で社歌についてコメントしました(5月16日)

昨今の社歌ブームは、Youtubeなど動画サイトの興隆なしには語れません。これまで社歌は、あくまでも「社内で歌われるコンテンツ」に過ぎなかったわけですが、誰もが簡単に動画を制作し、インターネットを通じて瞬時に世界へ向けて発信出来る時代になったことで、社歌を取り巻く環境も様変わりしています。地方の一零細企業であっても、社歌にフリをつけ、社員が参加してダンスを踊り、皆で歌う魅力的な動画に仕上げてアップすれば、コストをかけることなく効果的に知名度を高められるだけではなく、企業イメージを向上させることも可能となった。実際、Youtubeで社歌を"見て"、就職を希望する学生が増えた、新たな取引先も出来た、と話して下さる経営者の方々も多数いらっしゃいます。


J-WAVE『STEP ONE』に出演しました(5月10日)

最新トレンドを切り取る『BEHIND THE SCENE』というコーナーで、ブームとなっている社歌についてお話をさせて頂きました。メディアからは必ず「なぜ社歌に興味を持ったのか?」と尋ねられます。きっかけは前著『国のうた』執筆のため、世界各国の国歌について取材を進める過程で、ひとつのユニット(共同体・組織体)をまとめる歌、不特定多数の人々を惹きつける音楽が宿すパワーの源泉を探りたい、と考えたことでした。異なった思想、信条、慣習を持つ人々がひとつの歌の下に集う。それがオリンピックやW杯といったスポーツイベントであれ、国家行事、はたまた反政府デモにせよ、現場に立ち会えば、人類が生み出した"音楽"という創造物の底知れない魔力に引き込まれます。社歌からも、そうした"音楽"の原初的な牽引力を感じることが出来ます。


日本テレビ『スッキリ』に出演しました(4月27日)

従来のイメージからは想像出来ない社歌が次々と作られている現状についてお話させて頂きました。優れた企業文化として各社の理念や社風をコンパクトかつストレートに伝える社歌は、好況期か不況期に再発見され、盛んに制定・改訂されて来た歴史があります。戦前から歌詞は社内公募が一般的でしたが、トップダウンではなく、社員自ら社歌を手掛け、歌い、運命共同体のメンバーが「感動を共有する」ことによって初めて社歌は活かされます。


NHK『首都圏ネットワーク』に出演しました(4月4日)

ブームに火がついた社歌についてお話させて頂きました。社歌は社内でのみ使用するといった従来の常識が打ち破られ、顧客や取引先、就職活動中の学生たちにも積極的にアピールするアウトバウンドのコミュニケーション・ツールとして再認識されつつあるところに今回の社歌ブームの特徴、新規性があります。新製品の宣伝広告に用いられるCMソングとは異なり、普遍性を持った各社の"テーマソング"たる社歌は、企業イメージの向上に計り知れない効果を生み出します。


拙著『国際理解を深める 世界の国歌・国旗大事典』が増刷(五刷)されました(4月4日)

第32回オリンピック競技大会、第16回パラリンピックの東京開催を3年後に控え、"おもてなし"の一環として参加各国・地域の文化や歴史、習慣を改めて学び直そうといった気運が高まりつつあります。全国の自治体に参加国が割り当てられ、応援や人的交流を推進する「ホストシティ・タウン構想」もそのひとつでしょう。教育現場でも今後、世界の国歌を通じて国際理解を深める調べ学習や行事が増えるものと思われます。


『東京新聞』の「TOKYO発」で社歌ブームについてコメントしました(4月3日)

中小企業向け電子メディア『HANJO HANJO』が主催し、初めて開催された「社歌コンテスト」には全国から多数の企業が参加されました。言うまでもなく社歌は楽曲ですが、今は社員が社歌に合わせてオリジナル・ダンスを振り付けて踊るAKBを彷彿とさせる動画を自ら制作し、動画サイトにアップロードするなど、音楽と映像の融合が話題を呼んでいます。インターネットといったアウトプットが身近になったことで社歌の汎用性も格段に拡がっています。


テレビ西日本『ももち浜ストア夕方版』で福岡エリアの社歌についてコメントしました(3月2日)

社歌を新たに制定する企業は全国に拡がっています。福岡地方と云えば、JR九州の社歌『浪漫鉄道』が名曲として鉄道ファンに愛され続けていますが同番組では、地域に密着した理想的な社歌が取り上げられていました。堀川観光バスには『私はガイド』という社歌があり、バスガイドさんが必ず車中で歌って下さるため、福岡市南部から筑後地方の小学校に通い、遠足や修学旅行で貸切バスを利用した方々は皆、同社の社歌を覚えていらっしゃる、口ずさめるといった微笑ましいエピソードも紹介されました。


TBS『Nスタ』で社歌ブームについてコメントしました(2月1日)

社歌は、東証一部上場企業の約半数、中小企業を加えれば全国で数10万社は保有しているものと想定されます。なぜそれほどまでに社歌はこの国で尊ばれたのでしょうか。企業にとって社是は"憲法"のようなものです。しかしながら堅苦しいお題目はなかなか従業員には共有してもらえない。そこで社歌の登場となります。「歌う」といった誰もが共有出来るソフトウェアを通じて、企業の理想や理念をシンプルなことばで伝える社歌は、組織力を重視する我が国の精神風土にマッチし浸透したと云えるでしょう。


フジテレビ『ノンストップ!!』に出演しました(1月23日)

昨今、再評価されつつある社歌の魅力についてお話する機会を頂きました。社歌と云えば社員研修で暗記させられ、朝礼で斉唱。愛社精神の発露といった古くさいイメージを抱いていらっしゃる方も少なくないと思われますが、こうした慣習はバブル経済成長期以前のことです。30代以下の方々は新しい感覚で社歌を捉え、ロックやアニソン風、ラップ調といった斬新な社歌を次々と生み出していらっしゃいます。上から押しつけられるのではなく、自ら制作に関わることで社員間の連帯感も深まり、活気が蘇ります。


2016年

『日本経済新聞』に社歌ブームを語ったインタビューが掲載されました(11月13日)

社歌は、一世紀余りもの歴史を有する日本独自の企業文化です。戦前戦後を通じてこれまで3回にわたり社歌ブームが起こり、企業のコミュニケーション・ツールとして活用されて来ました。景気低迷が続く現在、社歌は"会社のうた"から"社員のうた"へと姿を変え、企業イメージを高めるテーマソングとして第4次ブームを迎えています。


解説を執筆したCD『世界の国歌ベスト』と『母国語歌唱による世界の国歌と愛唱歌』がキングレコードから発売されました(5月15日)

各国国歌を収録したCDは幾つか発売されていますが、母国語による歌唱が収められてた作品は、国内ではこの『母国語歌唱による世界の国歌と愛唱歌』以外にはありません(17ヶ国)。各国歌手の歌声原語を堪能することで、国歌のまた違った魅力を発見出来る2枚組となっています。


2015年

フジテレビで『ボクらの歌~社歌でニッポンを元気に~』が放送されます(9月12日)

監修をお手伝いした長野放送の特番が16日(水)26:05~27:00にフジテレビ『FNSソフト工場』でも放送されます(ワールドカップ バレーボールが延長となった場合には放送時間繰り下げ)。社歌制定のメリットは、実はその制作過程において、通常業務では会話どころか顔を合わせることさえない社員同士が役職や部署、勤務地の違いを超えて意見を出し合い、議論を重ね、知らず知らずのうちに自らが所属している組織体の沿革や理想について改めて想いを馳せ、同じ目標に向かって進む仲間、といった共同体意識を育める点にあります。組織が大きくなるにつれ、大義名分の重要度は増します。同・バラエティ番組では、コメディ仕立てで社歌のイロハをわかりやすく説いてくれています。


長野放送の特番『ボクらの歌~社歌でニッポンを元気に~』が放送されます(8月12日)

明後日14日(金)19:00~20:00に監修をお手伝いした長野放送の特番がオンエアされます。社歌の意義や効用を、カンニング竹山さんや品川庄司さん、敦史さんらがコント仕立てでわかりやすく、楽しく伝えて下さるようです。こうした機会でなければ聴くことが出来ない貴重な社歌の数々も紹介されるため、社員やグループの結束を高める、または企業イメージを内外に発信するコーポレート・ツールを模索しておられる企業経営者の皆様には必見です(JR九州の社歌『浪漫鉄道』も取り上げられるため、鉄道ファンも見逃せませんね)。フジテレビでも9月16日(水)25:55~26:55に放送されますので、関東圏の皆様にもご覧頂けます。


解説を執筆したCD『世界の国歌ベスト』が発売されました(5月31日)

キングレコードから世界の国歌ベスト盤が、ベスト・セレクト・ライブラリー・シリーズ2015のひとつとして発売されました。愛国心の発露である国歌を、国粋主義的だと批判する声を屡々耳にします。これは事実であり歴史上、国威発揚のために時の権力者によって国歌や国旗が利用されたケースは枚挙にいとまがありません。しかしながら一方で、独裁国家に反旗を翻し、民主化を求める人々にとっても老若男女を問わず、人種や宗教の壁を超えて皆が声を合わせて心をひとつにし、自らが生まれ育った地への愛情を表明出来る歌もまた国歌しかありません。国歌が、世界で最も唱われている所以です。パトリオティズム(愛国主義)とナショナリズム(国家主義)とは似て非なるものであることを認識することで、国歌に対する理解も深まります。


拙著『世界の名言大事典 英語でふれる77人のことば』の重版が決定しました(4月21日)

私たちの周りには、「ことば」が満ち溢れています。『大辞典』(平凡社)には約70万語、Oxford English Dictionaryには約60万語もの単語が収められています。その内、私たちが日常生活で使っている「ことば」は3万語前後に留まりますが、それでも膨大な数に上ります。こうした「ことば」の大海から、たったひとつの「ことば」を選び出し、組み合わせ、適切かつ正確に意思や考え、そして想いの丈を伝える。こうした地道な作業を日々繰り返し、試行錯誤を重ねながら私たちは、「ことば」の水平線を押し拡げ、文化というものを築いて来ました。名言は、こうした先人たちの努力の賜物だと云えるでしょう。拙著を紐解くことで子供たちが、選び抜かれ、研ぎ澄まされた「ことば」の渚で戯れ、慣れ親しみ、自ら新たな潮を生み出してくれることを願わずにはいられません。



2014年

拙著『日本人の誇りを呼び覚ます 魂のスピーチ』刊行を記念しサイン会が開かれます(12月5日)

衆院総選挙が公示され、いよいよ"スピーチの季節"が到来しました。弁舌は、国民の代弁者である政治家が有する唯一の"武器"です。自らの声で政策を語る心ある候補者をひとりでも多く、我々の一票で国政へと送り出したいものです。今回、拙著の刊行を記念し、東京・曙橋のギャラリー『ノン・フィニート』様のご尽力により今月11日(木)、16日(火)の両日19:00よりサイン会を開催致します。当日は、オペラや能楽を中心に舞台衣装の第一人者としてご活躍中の時広真吾氏の舞台衣装展『心の内 もう一つの世界』(同18日まで)も開催中ですので、併せてお楽しみ頂けます。詳細はこちらをご参照下さい。https://facebook.com/ArteOpus 新宿区市谷台8-2 TEL:080-8732-1093


新刊『日本人の誇りを呼び覚ます 魂のスピーチ』が、廣済堂出版より刊行されました(7月31日)

口下手だと云われ続けて来た私たち日本人ですが、今や空虚な饒舌や駄弁が巷には溢れ返っています。テレビ芸人の軽口や合コンでのお愛想笑い、会議で延々と繰り返される空論の数々に辟易なさっている読者も多いはず。また一方では、なぜか欧米人のスピーチは賞賛され、日本人の演説は軽んじられるといった風潮も見受けられます。本作では、雄弁と饒舌は似て非なるもの、との立場から、"個の時代"と云われて久しい現代において、敢えて日本人の日本人による日本人のための珠玉の名演説、スピーチを紐解くことで本来、弁舌が持ち合わせていた底力、"言魂"を見直したい。かつて民を鼓舞し、導き、時代をも動かした雄弁を通して、日本人としての誇りの在り様を改めて考えたい、との想いからしたためました。21世紀を生きる私たちに今、求められているものは、日本人としての"誇りの復興"なのではないでしょうか。いきり立つでもなく、ただひたすら自省するわけでもなく原点に立ち戻り、真っ新な心で胸を張り、身の丈に合った私たちの"誇り"の在処を探ること。偉人たちの名演説からそのエッセンスを掬い取ってみようではありませんか。


本日発売の『女性セブン』で、世界の国歌についてコメントを寄せています (7月3日)

4年に一度のサッカーの祭典FIFAワールドカップでは、試合前に流される国歌を巡り、数々のドラマが生まれて来ました。今大会においても、開催国ブラジルの初戦となった対メキシコ戦で、6万人にも膨れ上がった大観衆が選手らと共に国歌をアカペラで合唱するといった感動的なシーンに遭遇することが出来ました。国歌は、国によって演奏時間がまちまちであるため、FIFAは試合の効率化を念頭に、演奏時間は90秒以内と定めています。しかしながらブラジル国歌は、前奏だけでも16小節もあるため、伴奏が終わったにも関わらず、スタジアム全体がひとつになり国歌を歌い切りました。このハプニングに感極まり、涙を抑えることが出来なかったのは、同国のエースストライカー ネイマールだけではなかったはずです。世界で最もメジャーなスポーツであるサッカーは、国の威信をかけた"代理戦争"といった側面もあるだけに、各国ともに気合いの入り方が違います。


解説を執筆したCD『世界の国歌』が発売されます (5月12日)

今月14日に世界の国歌を収めた2枚組CDがキングレコードから、キング・スーパー・ツイン・シリーズ2014として発売されます。来月に迫ったFIFAワールドカップ本選、我が国は日本サッカー史上最強のイレブンで臨むことになります。1982年、高校の監督に「おまえには99%無理だ」と、たしなめられ、ブラジル人には「日本人にサッカーが出来るの?」と、嘲笑された15歳の”キング・カズ”こと三浦知良が、サッカー王国ブラジルに渡ってから22年の歳月が流れました。果たして聖地マラカナン・スタジアムに、『君が代』は鳴り響くのでしょうか。進化したSAMURAI BLUEは、カリオカたちを驚かせることが出来るのでしょうか。


拙著『国際理解を深める 世界の国歌・国旗大事典』が増刷(四刷)されました(4月20日)

6年後の夏には、いよいよ第32回オリンピック競技大会、第16回パラリンピックが東京で開催されます。ちょうど50年前のあの日、開会を告げたファンファーレが再びこの地に鳴り響き、表彰式で演奏される各国国歌は私たちに、また大きな感動と勇気を運んでくれることでしょう。オリンピックほど、世界の国々をより良く知り、そこに生きる人々を身近に感じさせてくれるイベントはありません。「オリンピックは、参加することに意義がある」と、説いたのはエチュルバート・タルボット牧師ですが、それは選手のみならず、国にとっても同じこと。平和を享受していなければ、オリンピックどころではありません。幾多の試練を乗り越えて、大会史上最多の国々がここに集ってもらいたいと、願わずにはいられません。


新刊『世界の名言大事典 英語でふれる77人のことば』が、くもん出版より刊行されました(3月8日)

英知という美しいことばがあります。名言は、英知の宝庫です。あなたが思い悩んだ時、それはあなただけのものではありません。先人たちの誰かが、いつかどこかでぶつかり、乗り越えて来た壁でもあります。この世の中には、ひとりの力だけではどうにもならないことがたくさんあります。でも、あなたには、味方がいます。先輩たちがいます。あのひとは、「そんなことで苦しまないで」と優しく声をかけてくれるかも知れません。また、このひとは、「もう少し頑張ってみようよ」と励ましてくれるかも知れません。何よりも名言は、「あなたは、あなたのままでいいんだよ」と語りかけてくれます。
就学児童向けに綴った本作では、英語学習にも役立てて頂くことを念頭に、英語で発せられた名言を中心に、出典を辿り集めました。また、私たちにも身近に感じられる17世紀以降の名言の中から私自身が感動し、子供たちの手元に届けたいと願った素晴らしいことばを選びました



2013年

解説を執筆したCD『世界の国歌ベスト』が発売されました(5月21日)

5月8日にキングレコードから、恒例となった世界の国歌ベスト盤が、ベスト・セレクト・ライブラリー2013のひとつとして発売されました。来夏開催されるFIFAワールドカップ本選に日本代表チームが駒を進め、2020年オリンピック・パラリンピック招致合戦も加熱する今、国歌にも高い関心が集まりつつあります


拙著『国際理解を深める 世界の国歌・国旗大事典』が増刷(三刷)されました(2月10日)

やもすれば国歌や国旗は未来永劫変わらない、変えてはならないものと捉えられ勝ちですが、国家の主題歌やロゴマークはもっと自由であっていいはずです。実際、各国では様々な理由から、変更、改訂が成されています。今回の重版に際しても4ヶ国の国歌・国旗に手直しが認められたため、各国大使館に確認の上、修正を加えました。最近では、ジェンダーフリーの立場から、男性名詞のみならず女性名詞も歌詞に併記すべきといった議論が高まっていることも、興味深い傾向として挙げられます(オーストリア共和国が先鞭をつけて併記に踏み切りました)。生身の人間によって構成される国家というユニットの、まさに生きたシンボルといったところでしょう。



2012年

朝日新聞出版より新刊『The Words 世界123賢人が英語で贈るメッセージ』が刊行されました (11月7日)

学生時代は、特に英語が好きでも得意でもなかった劣等生の私が、何の因果か米国の大学に進学。実践的な英語を学ぶ過程で、言語に対する興味を抱きました。修士・博士課程とは異なり、学士過程においてはコミュニケーション能力がなければ教授どころかクラスメートとの議論にさえ加われず、語学力がなければ論文も書けない。卒業証書を手にするまでの4年間は、私の人生の中でも最も勉強した、教養を身につけるノウハウを学んだ"目映い季節"だったように思います。発想がまったく異なる英語圏における生活を通して、結果的に日本語の文章力も培われました。ジャーナリストとなってからは、お陰様で世界各国を巡り、市井の人々からVIPに至るまで、様々な方々を取材し、交流する機会にも恵まれました。本作は、そんな"現場"から英語を習得した私が、心に響いた名言を独断と偏見で厳選し、プロの翻訳家とは異なったアプローチ。つまり「この偉人は、この時代、この瞬間には、こういった想いを込めてこのことばを吐き出したのではないか」といった想像力を膨らませ、新たなことばで訳し直した名言集です。言語はツールですが、文化でもあります。ことばの端々から顔を覗かせる気高さ、悲嘆、矜持、そして傲慢さを感じて頂けば、著者としては嬉しい限りです。


来月7日に新刊『The Words 世界123賢人が英語で贈るメッセージ』が朝日新聞出版より刊行されます (10月21日)

名言は、単に偉人が発したことばだから尊いというわけではありません。彼、彼女が人並み外れた辛苦の末に紡ぎ出した、いや絞り出した珠玉のメッセージには、数限りない人々のこころを動かし、胸の内にしっかと収められて来た歴史の重みと、人々の想いによって磨き上げられた美しさと頑丈さが備わっています。感動の総量が、名言を生む。本書では、英語で語られた19世紀以降の名言を厳選し(リンカーン大統領からレディ・ガガまで)、我々のことばに改めて翻訳し直し、"その時"の歴史的、社会的背景がわかる知られざるエピソードの数々も綴っています。今までにないスタイルの英語学習、名言集をお楽しみ下さい、たったひとつのことばが、あなたの人生を変えるかも知れません。


明日6日に放送されるFM NACK5『夕焼けシャトル』の「今日の押さえドコ」(18:10~)に生出演致します (9月5日)

最近、注目を集めつつある社歌についてお話致します。今までは社員が社内行事で斉唱するインナーの用途に限られていた社歌が、ここ数年、ユーザーや取引先、地域住民といったアウターとの絆を深めるコミュニケーション・ツールとして活用され始めています。会社の"主題歌"である社歌は、新製品に留まらず、会社そのものの理念や理想を広く知って頂き、理解して頂くためには最適の"招待状"となるでしょう。


30日に発行される産経新聞・文化欄で社歌についてコメントしています (8月29日)

ここ数年、特に企業経営者様の間で、社歌に対する関心が日増しに高まって来ているように思われます。長引く不況そして東日本大震災によって改めて見直された人と人との”絆”の大切さ。そして、外国企業との熾烈な闘いの中で否が応にも実感する、させられる日本人としての”誇り”の有り様。これらを体現するツールとしての社歌の価値が注目されているのではないでしょうか。


拙著『国際理解を深める 世界の国歌・国旗大事典』の重版が決定しました (6月6日)

本書では、日本の将来を担う子供たちに読んで、学んで頂くために、各国大使館に取材し正確かつ最新のデータを掲載すべく尽力致しております。特に国旗に関する既存の書籍には誤った情報が目立ちます。例えばペルー共和国の国旗は、ほとんどの解説書で中央に紋章があしらわれた「政府用陸上旗」が載せられていますが、同国憲法によって制定された正式な国旗は、紋章のないデザインです。日本外務省のHPでも、誤った国旗が掲げられていたため、これを指摘させて頂いた結果、現在では正式な国旗に差し替えられています。国旗は国家の"名刺"。正しく理解することが、相互理解の礎となります。


解説を執筆したCD『世界の国歌』が発売されます (5月9日)

いよいよ第30回オリンピック競技大会がロンドンにて開催されます。参加国・地域数204から集った1万人以上の選手たちが、26競技302種目において技を競い合います。4年という歳月は長いか短いか。その間に各選手は、目標以外のすべてを犠牲にして練習に打ち込み、枯れるほどの涙と汗を流し、それぞれのドラマを胸にこの日を迎えます。表彰台を目指して。それも一番高いところで自国の国歌を聴くために。


本日発売の『週刊ポスト』で、世界の国歌についてコメントを寄せています (3月26日)

いよいよスポーツの祭典ロンドンオリンピックが近づいてまいりました。表彰式で、溢れる涙を拭おうともせず国旗を見詰める選手、抗議の意志を表明するため拳を高く掲げる選手、満面の笑顔で国歌を斉唱する選手。競技のみならず、オリンピックの表彰式では様々な人間ドラマが繰り広げられて来ました。国家とは何か?『君が代』の意味とは?を考える絶好の機会でもあります。


拙著『国のうた』が増刷(三刷)されました (3月21日)

刊行以来、8年足らずの月日が経過しましたが、お陰さまで拙著は世界の国歌に関する定本として読み継がれて頂いております。この場をお借りして読者の皆様には感謝の意を表すると共に、引き続き国歌の深遠なる世界を広く、深く探求してゆくことをここにお約束致します。


本日発売の『月刊 総務』(4月号)から連載「社歌の説法」がスタートします (3月8日)

本連載では、全国の様々な企業様の経営理念や社風を、社歌から紐解いてまいります。第一回はレッグウェアの老舗、福助様です。連載を通じて、社歌の価値や面白さを伝えると共に、日本独自の発展を遂げた企業文化としての社歌の奥深さに迫り、我が国の近代産業史の一端にも触れられればと考えております。ご期待下さい。また、自慢の社歌をお持ちの企業様は、同誌編集部(ナナ・コーポレート・コミュニケーション 03-5312-7472http://www.nana-cc.com/soumu/kongetsu/)または弊社まで是非ともご連絡下さい。


SMBCコンサルティング会員企業様向けネットマガジン『Netpress』にて「社歌の効用」を連載 (3月6日)

社歌とは何か? 社歌の新たな活用法とは? について綴ったコラム「社歌の効用」が今月7日と14日の2回に分けて、三井住友銀行グループSMBCコンサルティング会員企業様向けネットマガジンにて配信されます(http://www.smbc-consulting.co.jp/company/businesswatch/press/)。入社式で歌われる機会の多い社歌。新たなスタートの季節に、企業文化としての社歌に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


拙著『社歌』が現在、入手困難な状況となっています (2月29日)

ご希望の方は直接弊社までご連絡頂ければ幸いです。


1月21日放送予定のNHK Eテレ『めざせ!会社の星』(全国23:55~)にスタジオ出演致します(1月15日)

「歌って!作って!みんなの社歌」と題した社歌の特集を組まれるということで、同分野の専門家としてお声をかけて頂きました。全国放送のスタジオ出演は初めての経験であったため、当日は緊張の連続でした。番組では、簡単な社歌の解説をさせて頂き、クイズも出題しています。私の他にゲストとして、B.B.クイーンズの近藤房之助さんと宇徳敬子さんが駆けつけて下さいました(B.B.の坪倉唯子さんは、大鵬製薬工業の社歌『スマイル・フォー・ミー』を歌っていらっしゃいます)。スタジオでは、若手社員の皆さんが自社の社歌を歌ったり、Mr.BIGのサイン入りドリルが登場したり(!!)、大手コンビニエンスストア ローソンのグループソングを作られた布袋寅泰さんからのメッセージが流れるなど、社歌に興味がなくとも楽しめる盛り沢山の内容となっています。是非、ご覧になってみて下さい。



2011年

読売新聞『よみうり寸評』で、拙著『国のうた』を取り上げて下さいました(11月4日)

21世紀に入り中東、アフリカ諸国は第二次世界大戦終結以来の激動期に突入しています。と同時に世界規模の経済危機に直面し、EUの理念は揺らぎ始め、唯一のスーパーパワーとして君臨して来た米国さえもが、財政破綻の瀬戸際に立たされています。これからの10年。それぞれの地域で離合集散が繰り返され、改めて「国家」の意味が問われる時代が訪れることでしょう。新国家の成立に伴い国歌・国旗も刷新されます。次世代の国歌は何を謳うのでしょうか。国旗は何を象徴するのでしょうか。それらは善きにつけ悪しきにつけ、我々の未来を如実に指し示す”記号”となるため、注視したいところです。


『月刊 総務』にインタビュー記事が掲載されます(10月7日)

10月8日発売の同誌11月号が、社歌の特集記事を組むということで、インタビュー取材をお受け致しました。総務部はまさに、全社的プロジェクトである社歌制作の先頭に立って活躍される中心的な部署です。”絆”の大切さが改めて見直されている昨今、各企業もひとつのユニットとしていかに社員の、そして社員の家族の心をひとつにまとめ、この厳しい時代を生き抜いてゆくか、心を砕いておられることでしょう。企業文化の賜物である社歌が、組織力向上のツールとして再発見され、新たな時代に即したコーポレート・イメージの発露となることを願わずにいられません。


拙著『国際理解を深める 世界の国歌・国旗大事典』が学校図書館整備協会(SLBA)の選定図書に選ばれました(9月30日)

お陰さまで6月末に発売された拙著は、世界の国歌と国旗を取り上げた初めての書籍ということで、全国の学校・公立図書館からお褒めの言葉を多数頂いております。これから世界に羽ばたき、日本を背負ってゆく大切な子供たち。彼らに少しでも多くの国々の歴史と伝統、そして文化を、各国のシンボルである国歌と国旗を通じて知ってもらいたい、伝えたい、といった想いでしたためた作品です。皆さんも同じくでしょうが、私も小学校の図書館で読みふけった本の数々を今でも鮮明に覚えています。偉人伝、冒険物語、歴史書...。それらが今の私の”教養”の礎ともなっています。子供たちが私の作品を、目を輝かせながら読んでくれたらどれだけ嬉しいことでしょう。作家冥利に尽きるとは、まさにこのことだと感じています。

新刊『国際理解を深める 世界の国歌・国旗大事典 CD付き』が発売されます(6月10日)

6月26日に、就学児童向け新刊『国際理解を深める 世界の国歌・国旗大事典 CD付き』を、くもん出版より上梓致します。世界の国歌と国旗を一冊にまとめた書籍は本邦初の試みとなります。拙著『国のうた』と同じく、資料や文献だけに頼ることなく、掲載60ヶ国の大使館にお力添え頂くことで、正確かつ最新の情報に基づき取材・執筆を進めてまいりました。また、国歌については原詩や和訳を始め、楽譜やCD音源も収録することで、教育現場や家庭でも楽しんで頂けるビジュアル事典となりました。本書は就学児童を念頭にしたためましたが、成人読者にも十分ご納得頂ける内容だと自負しています。目と、耳と、頭で”世界”を感じてみませんか?

解説を執筆したCD『世界の国歌 ベスト』が発売されます(5月5日)

5月11日にキングレコードから恒例のベスト盤が発売されます。今回は収録させて頂いた各国大使館に新たに取材を行い、最新情報を盛り込んだ改訂版となります。国内では最も国歌演奏に熟達した陸・海・空3自衛隊の音楽隊による演奏は圧巻。各国大使館からも賞賛の声が上がっています。

読売新聞『編集手帳』で、拙著『国のうた』を取り上げて下さいました(2月23日)

本作を世に送り出したのは6年余り前のことになります。当時は、なぜか世界の国歌について論じた書籍や論文がまったくなかったため、正確な情報を得るために、ひどく苦労した想い出があります。国歌はいきものです。歌詞が手直しされ、メロディが変更されることも少なくありません。現在、改めて各国大使館を巡り、最新データの取材・収集に奔走しています。



2010年

社歌について取材を受けた新聞記事が共同通信社の人気連載枠『スクランブル』として全国配信されます(6月16日)

先日、キッコーマングループの新社歌発表会にお招き頂きました。作詞は秋元康氏、作曲は大島ミチル氏、歌唱は茂森あゆみ氏といった当代一流の豪華メンバーの手による作品だけあって爽やかで、覚えやすい社歌に仕上がっています。同社HPで試聴は可能ですので是非、お聴きになってみて下さい(http://www.kikkoman.co.jp/enjoys/naani/song.html)。社歌と云えば、これまでは社内でのみ使われるといったケースが大半を占めていましたが、同社の場合には『おいしい記憶』というこれまた秀逸なコーポート・スローガンを前面に打ち出し、社員のみならず一般消費者にもアピールしようという意欲が感じられます。その意味においてもこの作品は、社歌の既成概念を打ち破るひとつのエポックとなるかも知れません。同・記事は18日の夕刊に掲載される予定です。

解説を執筆したCD『世界の国歌 ベスト』が発売されます(4月24日)

5月12日にキングレコードから発売される同作は収録国数99ヶ国2枚組の大作です。改めて振り返ってみればこれまで130ヶ国ほどの国歌について取材・執筆して来た計算になります。国歌の成り立ちや制定時のエピソードについては大使館員の皆様でもご存じない場合が少なくないため、本国の文化省に問い合わせたり、教科書を取り寄せたりと、なかなか苦労の多い取材です。が、ここまで来れば国連加盟国全制覇を目指そうと思っています。

社歌について共同通信社の取材を受けました(4月9日)

20年ほど前に社歌の奥深い世界に魅せられ、日本で、いや世界で初めて社歌について論じた拙著を上梓してから3年余りの月日が経ちました。当時は社歌と言えば「何それ?」と顔をしかめられたものですが、ここに来て同じ「何それ?」でも興味津々で話を伺って頂けるようになりました。少し時代が早かったかな?と思ったりもしますが、歴史を紐解いてみても社歌は20から30年ごとにブームが訪れています。風向きが変わったのかも知れません。有り難いことに、全国の企業様から貴重な社歌の数々を送って来て下さるようにもなりました。この場を借りて心から御礼申し上げます。同記事は今月内にも全国配信されるとのことですので、社歌という優れた日本の企業文化の再発見の一助ともなればこれほど嬉しいことはありません。

25日発売の日本経済新聞・文化欄にインタビューが掲載されます(3月23日)

社歌に興味を抱いたきっかけ、取材にまつわる苦労話や知られざるエピソードについて語っています。社歌は会社の主題歌ですが、会社という"運命共同体"をひとつにまとめるためのツールでもあります。それだけに、限られた文字数、音符数の中に各社の理念や理想が凝縮されています。今期の売上高や経常利益だけに囚われることなく10年後、50年後の会社の未来像、あるべき姿を時折、振り返り、確認するためにも"大義名分"を綴った社歌は必要でしょう。そこにこそ社歌の存在意義があります。

22日に放映されるテレビ朝日系『芸能人雑学王~最強No.1決定戦』において拙著『国のうた』が紹介される予定です(3月20日)

国歌『君が代』の「君」は誰を指すのか、については様々な議論があります。君=天皇と捉える説もあれば広義に「いとしい君」とみなす学説もあります。そもそも歌詞は『古今和歌集』に、「読み人しらず」として「賀」(長寿祝賀)の歌の筆頭に収められていた歌から採られたため、本当のところは古の「君」に尋ねるより他にありません。ただ、例え君=天皇であったとしても、世界を見渡せば英国、オランダ王国、ブルネイ・ダルサラーム国など、国王を讃える国歌は決して珍しいものではありません。私が世界の国歌について執筆したのも、俯瞰から見た世界における日本、『君が代』の立ち位置に想いを馳せて頂ければと考えたからです。

読売新聞『編集手帳』で再度、拙著『社歌』を取り上げて下さいました(3月18日)

消えゆく東芝の白熱電球についてしたためておられました。社歌のみならず、こうした工業製品そのものも、企業の垣根を越えて体系的に保存・管理されている施設は皆無と言って良いでしょう。自然科学には博物館、芸術には美術館があるように、輝かしい我が国の近代産業史を回顧し、後世に伝えるアーカイヴの設立が強く望まれます。手遅れにならないうちに。

解説を執筆したCD『ナショナル・アンセムズ・オブ・ザ・ワールド・フォー・サウス・アフリカ2010』が発売されます(2月15日)

冬季オリンピックのお陰でしばらくは睡眠不足の日々を送られる方も多いことでしょう。今年はスポーツイヤー。6月には南アフリカでFIFAワールドカップも開催されます。3月24日にキングレコードから発売される本作には、本選出場32カ国すべての国歌が収録されています。ワールドカップ観戦のお供に是非どうぞ。

CD『鉄歌~鉄道会社の歌』が売上枚数3,000枚を突破しました(1月15日)

インタビューで「弓狩さんはどの曲がお好きなのですか」と聞かれることがあります。もちろん収録させて頂いた楽曲にはそれぞれに個性と魅力があり、ひとつに絞ることは出来ません。が、村上ゆきさんが歌う東武鉄道のCMソング『私を連れて帰ろう』は心に沁みます。以前、放映されていたテレビCMでは俳優の山田辰夫さんが何の変哲もない、さして仕事も出来ないだろうしがない親父、がしかし、家族のために命を張って来た父親役を見事に演じ切っておられました。ちょうど入稿の最中に、訃報に接したことを今でも鮮明に覚えています。あの日のあなたへ、走ります。合掌。

読売新聞『編集手帳』で拙著『社歌』が取り上げられました (1月13日)

本作を上梓してから早いもので3年余りの月日が経過しました。その間、掲載させて頂いた企業の1割ほどは合併したり、社名を変更したり、中には倒産の危機に瀕している大企業もあります。まさに激動の時代。国歌、社歌、校歌はいずれも、共同体が消滅 すればいつしか忘れ去られる存在です。日本の企業理念を後世に伝えるためにも社歌の記録は意義深いと考えてます。